法務に相談するときの準備リスト
専門家への相談を1回で成功させるために、事前に整理しておく情報のリスト
法務担当者や弁護士に相談するとき、「なんかリスクがありそうです」という相談は、専門家の時間を無駄にします。次の情報を事前にまとめることで、1回の相談で必要な回答を得られる確率が上がります。
相談前に整理する情報
機能の概要(エンジニア目線で)
- 何を実装しようとしているか(機能の概要)
- お金の動きはあるか(あれば金額・流れ・換金性の有無)
- ユーザーデータをどこに送るか(外部サービス連携の有無)
- 誰が誰に指示を出す構造か(発注・受託の関係)
現在の状況
- 実装の進捗(設計段階か、実装済みか)
- リリース予定日はいつか
- 類似する機能が既にサービス内に存在するか
疑っている法令・リスク
機能タイプ別クイックリファレンスや販売商材別・法令早見表で「このアラートが関係しそう」と思った内容を箇条書きにしておきます。「わからないので教えてほしい」ではなく「〇〇法の当該条文に該当しないか確認したい」と伝えると、回答の精度が上がります。
コラム:エンジニアの言葉を法務の言葉に翻訳する
法務に相談する際は、実装の詳細(「DBの正規化が〜」「トランザクション処理が〜」)ではなく、「目的と影響」にフォーカスした伝え方を心がけてください。たとえば「このポイントはユーザーが先払いして後で使う仕組みで、残高が1,000万円を超えそうです」のように、法的判断に必要な事実関係を整理して伝えると会話がスムーズになります。
相談で確認すべきこと
- 実装しようとしている機能は対象の法令に該当するか
- 該当する場合、届出・登録・承認など行政手続きが必要か。必要な場合のスケジュールはどれくらいか
- 利用規約・プライバシーポリシーへの追記が必要か。必要な場合の記載内容の確認
- 「対応不要」と判断した場合、その根拠を確認しておく(後で判断が変わったときに備えて記録に残す)
法律は「知らなかった」では免責されません。しかし、「全部知っていないといけない」わけでもありません。「これは法務案件では?」と気づいてエスカレーションできることが、エンジニアに求められる現実的なゴールです。